確定拠出年金(iDeCo)と個人年金保険の違いって何?解説します!
年金が不足し、受給開始年齢が上がってきていますよね。
老後資金確保のための資産運用は長期的な運用となるため、
安全性が高く、収益性が伸びることが重要です。これらを
満たす運用方法に個人年金保険と確定拠出年金があります。
どちらを選ぶかは、今のあなたと将来のあなたを見据えて
始める必要があります。
今回は、個人年金保険と確定拠出年金を解説します!
個人年金は契約時に将来受け取る保険金額を決め、その金額が
一定額保障されます。
途中解約は可能ですが、保険金額が減額されます。
確定拠出年金は、運用実績によって保険金額が変わります。
払った保険料に対して収益率がプラスとマイナスにもなります。
途中解約は原則不可です。
2つの運用制度は運用団体が異なるため、個人年金保険と
確定拠出年金は併用できます。
確定拠出年金(iDeCo)の特徴
・掛け金が全額所得控除
毎月積み立てるお金は全額所得控除されます。
所得控除によって、所得税と住民税が下がります。
・途中解約できない
確定拠出年金は原則途中解約ができませんので、支給開始まで
積み立てたお金を引き出すことができません。
・口座開設費用と口座維持費がかかる
確定拠出年金を始めるには、専用口座の開設が必要です。
口座を維持するために口座維持費を支払います。
口座開設費用と口座維持費は金融機関によって異なりますので、
なるべく安い所を選ぶようにしましょう。
個人年金保険の特徴
・安全性が高い
個人年金は契約時に定めた保険金額が保証されます。
途中解約すると保険金額が減額されるため、注意してください。
・保険商品の種類が多い
契約する保険会社によって取り扱っている商品は異なります。
確定拠出年金(iDeCo)と個人年金保険の具体的な違い
・保険料額の違い
個人年金保険の保険料の上限は決まっていません。
確定拠出年金は職業によって掛け金に上限があります。
・運用方法の違い
個人年金保険は保険会社が責任を持って運用し、確定拠出年金
は自己責任で掛け金を運用します。
個人年金保険は受け取る金額が決まっていますが、確定拠出年金
は運用成績次第で受け取る金額が変わります。
どちらを選んだらいいの?
確定拠出年金と個人年金どちらを選ぶかは3つのポイントがあります。
①加入する年齢
現在の年齢から受け取り年齢まで、資産運用期間がどれくらいある
のか考えましょう。確定拠出年金は長期間掛けて運用益を出すので、
50代からの加入だと運用益が得られない可能性があります。
②収入額
確定拠出年金には所得控除のメリットがあるので、所得額が大きい
ほど税制面でのメリットがあります。逆に専業主婦で所得がない場合
所得控除を受けられないため確定拠出年金のメリットは低くなります。
③ライフステージを考える
確定拠出年金は途中解約できませんが、個人年金の途中解約し
積み立てた掛け金の一部を引き出せます。
育児や住宅資金などの急な出費にも対応できるのは個人年金になります。
最後に
確定拠出型年金と個人年金には、特徴に違いがあります。
また収入によって得られるメリットも異なります。
年齢と収入を比べて、適している方を選びましょう。